ゆかっこー

葬式の名人のゆかっこーのレビュー・感想・評価

葬式の名人(2019年製作の映画)
3.4
あぁあ~~…なんも言えねえ………!
間に合ってちゃんと観られて良かった。ちゃんと「マイカル茨木」で観たよ。
私は卒業してからも熱の冷めない茨高生の茨高大好きっぷりは普段割と引いて見てた部分もあるんやけど、この映画に関してはもうさすがに「私この高校の卒業生やねんで!!!」と言いたくなるしそれを許してほしいと思ったな。まあ茨高生が(プロデューサー)作った映画やねんから世話ないよな。笑
たぶん茨高卒業生だけにとっては、そうじゃない人(現役生も含め)にはわからんやろうというぐらい【エモい】映画なのではなかろうか。だってBC間での体育祭の練習とか出てくんねんで。正門もグランドもプールまで。妙見夜行登山に我らがパイマーク(π)まで。うん。ストーリー全然関係ないとこでも結構泣いてた。笑

全体的にはちゃめちゃ(?)なストーリー展開やったけど、その中であっちゃんと息子少年の2人の存在がすごいリアリティで浮き上がってた。特に息子少年に真実を伝えるシーンからずっと。高良くんの人の地味なぽんこつっぷりとか、それに加えて全員天然なん?みたいなツッコミどころもあったけど、それもその「はちゃめちゃ(?)」の中に納まるんやろう。
あっちゃん良かったなあ。私にとってどうしても特別になってしまうこんな映画の主演をしてくれてありがとう。

どうでもいいことなんやとわかっていながら、妙見夜行登山にあんな行燈文化無かったよね?とか、いや妙見夜行登山制服で行けるわけないやんとか、帰りとかもうそんな普通に歩いてられへんで全身痛すぎの満身創痍やねんからとか、援団の演技はそんな斜め上からよりも真正面とか、せめて歩くあっちゃん達の目線とかからの方がきっと迫力あるのにとか、(あと多分やけど超重要な事故のシーンはその門普段開いてないやつやんとか、)そういうのもめっちゃあった。笑
主人公達の年齢が28やったけど、今年基準で考えるならやけど確かその学年ぐらいから学区編成が変わったから、変わる前の茨高がまだ1番やったときの卒業生にしてほしかったななんていう細すぎる注文まで思ってしまった。(だって、茨高生が「茨高最高~~~!」とか言いながら高校生活過ごしてたのは、第一志望として入りたくて入ってきた生徒がほとんどやったから、みんなその誇りがあったからなんだろうと当時私は思ってたから。高3のときに2つ下の後輩を見て、この子達の中には(北野を諦めてとか)茨高に入りたくて入ってきたわけじゃない子もいるのかって感じてたから。いまの子たちはどんななんやろう。私たちのときと同じぐらい茨高楽しいってみんな思ってるんかなあ。)

私がいま死んだらとかあの人がいま死んだらとか、重ねて想ったりしながら観てた。やっぱり多感なあの時代を過ごした空間って自分で思ってるよりも深くて濃い。何の涙かわからん涙が、出たり出てくれなかったりする。あの頃の自分たちとはもう違うけど、それでもこんなふうでいまの私たちもまた、生きている限りはそうやって生きていくしかないんよねえ。来週大学の図書館でキネ旬のインタビューもっかい読も。そして川端康成ちゃんと読も。

あぁ~~~私も会いたかった~~~~~あつこ~~~~~~~!!!!!
ゆかっこー

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