すぽんてぃにあす

ブラッド・イン ブラッド・アウトのすぽんてぃにあすのレビュー・感想・評価

4.0
敵討ちとか縄張り争いとか、心の中では幼稚だと思っていた。
しかし、この映画からそれは間違いだと学んだ。

イーストロサンゼルス、そこを舞台としたメキシコ系アメリカ人3人を軸として描く壮大な青春ドラマ。
3時間という内容だからではない、本当にそれぞれが成長していく姿に、長い年月を感じてしまうくらい壮観でした。

心の奥底では下らない、しょうもない、前半はそんな失礼な感想しか抱けなかった。
物語が進むにつれ、己の不甲斐なさに腹が立つ。
曲がることのない信念、罪の意識に苛まれながらも生きる男達を馬鹿になんてできるわけがない。

白、黒、茶色。
肌の色がもたらす抗争に、ここまで感情移入してしまうとは本当に予想外。
最後のシーンの引きが印象に残る。