池松壮亮が池松壮亮な映画
色気パネェ笑
刀を握る男、布の擦れる男、臨場感?なんか凄い。
時代劇なんかでよく見る人を斬れない侍。自分は昔からあれがあんまり好かんかった。あの時代に人を斬れないってただの甘えじゃないかと。
大切な人が傷つけらけたの見てから後悔して覚醒するけど、それじゃ遅いだろ。なんのために侍やってんのかと。
だけど、この作品でその価値観は変わった。ここまで「人を斬れない」ことへの葛藤をちゃんと描いている作品は初めて見た。
大切な人が傷つけられてもそれでもなお人を殺せない。
「私は人を斬りたい」
クレイジーだよ。だけど、それが池松壮亮。
あのシーンは神。
極限状態まで追い込まれ、自らの命が絶たれる瞬間に、やっと人を斬ることができた。
だけど、人を斬ったあとは、もう同じ人間ではいられない。人を斬るってそこまでのことなんだ。そう理解できたからこそ、人を斬れない侍がいることも理解できた。
『斬、』
タイトルカッコよすぎ。