大人気コミック実写化映画。
私も原作大好きなので、この映画は厳しめのスコアです
今、芦原先生の「セクシー田中さん」問題で、世間では人気のコミックの実写化は忠実に再現するか否かの議論が盛んで私も嬉しいのですが、人気の原作の実写化ゆえに、読者層以上の客を集客するためには、エンタメ作品としての改変はやむなしとは思っている派です。
でも、それは蓋を開けてみるまでは評価は分からない。
大絶賛されるか、大ブーイングが起こるかは、「原作よりも面白くなっているかどうか」の基準判断で、もともとのファンたちは「なんでこんなことになったんだ」と怒るのか、「いや、これはこれで素晴らしい」と言ってくれるかどうかよりも、
「興行的に大成功だったからこれでいいんだ」と正解になってしまうことの方が大きくて、何をもって評価なのかとか成功なのかと判断すればいいかわからないのです。
そもそも映画は原作ファンを喜ばすことを目的に作られていないからです。
原作ファンが数万人規模で存在するので、あらかじめその数割の集客は確実に見込めるし、旬な俳優陣をキャスティングするのでそのファンたちも獲得。完全なビジネスだし、商売です。
よって私は原作の1ファンとして感想を述べさせてもらうことしかできないのですが、私は正直に「なんで原作通りに作らなかったのだ!原作に忠実に作っても十分いいものはできただろう」と思いました。
まず、いろいろツッコみたいのを我慢して結論をいうと、崇高な「ザ・ファブル」という作品が映画になったら「ファンタジーやくざチャンバラ」って感じの安っぽいファンタジーになっていたなということです。
水戸黄門みたいなわちゃわちゃ感のせいで、本来の主人公のコロシの技術とかカチコミのときの緊張感とか、全部台無しになっていました。
残念としか書けないです。そもそもキャストもアキラは岡田君にするには無理があったと思います。宮川大輔のジャッカル富岡は最高でした。