『日本最高峰アクション』
岡田准一さんの最強アクションを存分に堪能できる映画「ザ・ファブル」
脚本抜きにして後半のアクションが良い、というか凄まじい。
壁を登るシーン、ガンアクション、落ちていく柳楽さんを助けるシーン。
どれも離れ業の速すぎるアクション。
邦画でアクションが見られる作品は「宮本から君へ」「悪の教典」「ディストラクションベイビーズ」等あるが、やはり「ザ・ファブル」のアクション単体の芸術はトップであると言える。
岡田准一さんの力が偉大で、今後の岡田准一作品はリアルタイムで追っていくべきと思わされる。
それに引っ張られるようにして他の俳優のアクションも見応えあり。岡田准一さんと福士蒼汰さんの金網を使った銃撃戦はお二方とも見事。
ただ、作品全体に統一感が感じられないのが残念。
ギャグシーンが滑り気味で、前半は目立ったシーンもなく冗長。
演出に関しても納得がいかない。冒頭に出た、ファブルの脳内に浮かぶ文字演出が後半に活きてくるわけでもなく、また岡田准一さんのアクションシーンが無駄に。
木村文乃さんのキャラクター自体、本作に必要かどうかも考えものであるほどに様々なシーンでミスマッチなことも鼻にかかる。
このちぐはぐ感により、後半の見せ場にカタルシスを感じづらい点がもったいない。