もりりた

ザ・ファブルのもりりたのレビュー・感想・評価

ザ・ファブル(2019年製作の映画)
3.5
エリート殺し屋であり
ファブルという名で知られる男
ボスの勧めで1年間一般社会で
普通の生活をすることに
受け入れ先として段取りされた
大阪のヤクザ事務所
ファブルを迎えた海老原は
一流の殺し屋という彼に疑念を抱き
実力を試すような場を用意する
そのころ海老原の弟分の小島が出所
冷血非道な素性そのままに
彼はある女性に近付こうとしていた


イケメン俳優による暴力映画👊だが
笑いや演出が巧みで一味違う

超人的な殺し屋ファブル
その状況認識力を演出するCG
無駄のない動きは素直にかっこいい

ゴミ収集場の入り組んだ場所で
大多数の組員を相手に奮闘
舞台ギミックを駆使したバトル演出は
類似映画にはない魅力

油断した結果やられるバカっぽさなど
違和感を感じるシーンはあるけど
全体通しての完成度は高い


ファブルのキャラを生かした
笑いポイントが多数
ただの殺し屋映画じゃない魅力

「一般人のやられ方」を演出し
オーバーに痛がり鼻血を出す
過剰な表情が面白くて笑ってしまう

忘れた頃にやってくる超猫舌にも
楽しませてもらいました
子供の時からそうだったのね笑

木村文乃に好き勝手顔をいじられる
山本美月のシーンや
佐藤二朗の演技も面白い

下らないものでも真面目に作って
真面目に演じているから笑ってしまう


柳楽優弥演じる小島
出てきたときの存在感は衝撃的
佐藤と初めて向き合っても物怖じせず冷静
外観だけではない実力が見える様

一方で海老原との師弟関係を持つ
特別な絆は感情移入を生む
ポイントになる気がしたが…

利己的な行動に至る心情描写は少なく
裏切りまでの葛藤は伝わらず
演出がもう少しあっても良かった

登場時のインパクトで期待あったが
最終的にただのチンピラだったのが残念


ファブルとの戦いを望むフード
だが直接対決では生身のファブルに
二丁拳銃を連発ぶっ放し😅
実力を試したかったんじゃないんか

フードの相方は危機的なミサキを笑い
結果やられるという悪役あるあるを演出
普通に洋子と戦わせた方が良かったような
ありがちな流れで残念

切れ者っぽい砂川もイマイチ
ライバルとしての脅威は感じられず


それっぽい映画はあるけど
笑いや演出の拘りでエンタメ性高い
面白かったです❗️
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