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好きだった君へのラブレターのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

3.5

好きだった君へシリーズ第1作目🎬

ストーリーは妄想が大好きな主人公が自分の書いたラブレターをきっかけに現実の恋愛に奮闘する姿を描いた作品でした。作品はめちゃくちゃ甘酸っぱい青春ラブコメディです。偽の恋愛から本物の恋心が芽生えてしまう展開のラブストーリーは多いですが、今作はその中でも各キャラの心境を見ているのがとても面白いです。特に主人公を演じたラナ・コンドルの演技は個人的に好きで、容姿はあまりキレイではないが、愛嬌があってちょっと乙女なララ・ジーンを見事に演じていました。そして各キャラクターの個性がはっきりしていたのが今作の魅力であり、茶目っ気がある可愛らしい妹、おせっかいをする父親、全体的に考えてることがわかりやすいピーターなど推しキャラができるはずです。

"アジア人"
最近観た"the half of it"をはじめ、ハリウッド映画界ではアジア系俳優を起用したラブコメが空前の熱狂を見せています。今でこそ主役や脇役で起用されていますが、昔の作品だと、戦時中のプロパガンダに登場する風刺絵をそのまま体現したようなアジア人のキャラを描いたり、観ていて不快感しかない描き方でした。アジア系は不法移民、従順で可憐な役、売春婦というステレオタイプです。あとは武術や刀など身体能力にやたらと特化しているなど画一的な描かれ方しかされていません。2007年から2014年までのトップ700の映画の中での人種の配分は白人が73.1%、ヒスパニックが4.9%、黒人が12.5%、そして、アジア人は5.3%だったそうです。脇役での登場がほとんどと考えるとそれで5%という数字にはハリウッドにおけるアジア人の立ち位置の低さが見えてきます。そして特にアジア系俳優が蚊帳の外に置かれていたのが「恋愛」のジャンルです。アジア系俳優は恋愛の対象ではないというのが白人を中心とした欧米主要層の考えでしたが、多様化が進むに連れ、傾向が変わりつつあります。
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