Melko

バオのMelkoのレビュー・感想・評価

バオ(2018年製作の映画)
4.0
あーーーあかん。。
終盤めちゃくちゃ泣いた…不覚にも…
やられてもーた。

クレイアニメみたいな質感。
セリフなし、中華な独特のBGMとキャラ描写。
スーパー短い尺にも関わらず、90分ぐらいのアニメを見終わったかのような、満足感と多幸感。

小籠包包んでたら、手足が生えて赤ちゃんになった…!小籠包の妖精。
目尻を思い切り下げながら愛おしそうにお世話する母ちゃん。どこへ行くにも一緒。
でも無茶をすると頭が凹む。心配な母ちゃん。なぜか背丈も伸び、どんどん成長する小籠包の妖精。
そのうち、悪そうな仲間とつるみだし、反抗期を迎え、ある日彼女を連れてきたと思ったら、家を出て行こうとする妖精。
母ちゃんはそんな妖精を行かせまいと、遂に…

心配なんだよね。自分の元からいなくなるのは怖いよね。離れていくのは寂しいよね。
親の心子知らず。
でもね、たとえその思いで我が子を取り込んでも、とてつもない罪悪感が残るだけ。

ネタ明かしされてからの終盤は、泣き通しだった。そうゆうことか。
肩を寄せ合って、思い出のお菓子?を食べる後ろ姿。
子どもは出て行って終わりではない。そこから続く未来もあるのだと。
お母ちゃんの、深い深い愛。

ただ、終盤のあのお母ちゃんの行動には、子どもは引くだろうし、訳わかんないだろうなあ。笑
25越えないとその意味わかんないと思うよ。

さすがはピクサー。
子どもに訳はわからなくとも、爪痕は残す意欲作。
Melko

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