椎名

ジェニーの記憶の椎名のレビュー・感想・評価

ジェニーの記憶(2018年製作の映画)
3.5
回想とインタビュー、現在が混在するシーンは、思い起こす度に徐々に書き換えられるていく記憶そのものの不確かさ、当人の混乱が伝わってきた。
同じフレーズが繰り返される、言語化してしまった過去のおぼつかなさ。
13歳だった当時の自分がいかに幼かったかと自覚をもった時に、過去の中の自分の姿がガラッと変わる瞬間はゾッとした。
「過去は変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で感じやすいもの」だというマチネの終わりにの一説を思い出した。
椎名

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