人種差別、銃社会、貧困などアメリカが抱える問題を黒人の女の子の目線で描いた映画です。
治安の悪い貧しい地域で生まれ育った主人公は白人が多くいる私立高校に入学することに。
違うコミュニティを行き来する中で、地元での自分と学校での自分と使い分けするようになり、自分のアイデンティティに対する葛藤が生まれていきます。
ある事件をきっかけに、様々な思惑の間で板挟みになり、デモは過熱する一方。
自分はどういう立場を取ればいいのか、この歳で決断する事は容易な事ではなく、あまりにも荷が重すぎる。
混乱の中、主人公が見せる勇気ある姿に感動し泣きました。
人種差別をされる側の視点で描いているので、差別を受ける感覚がひしひしと伝わり胸が痛かったです。
差別という難しい問題でテーマは重いですが、家族愛が凄まじく愛や絆を感じる良い映画でした。
また主人公の笑顔がものすごく可愛らしいです。
自分を偽る必要はない、自分がどこから来たのか何を経験したのかを否定する事は自分自身を否定することになる。
アメリカの人権問題が主なテーマですが、自分はどうあるべきかなど個人レベルでも考えさせられ、共感できる内容でした。
