ヘイト・ユー・ギブの作品情報・感想・評価

「ヘイト・ユー・ギブ」に投稿された感想・評価

黒人の女の子が、現代社会と戦う。
良作だった。

この映画のテーマは、あらゆる人種間での問題でもあるが、やはりアメリカが最も根強い。

アメリカだからこその映画。

僕らがこの映画を観て出来るのは同情することのみ。
黒人しかこの気持ちはわからない。


メッセージ性はとても良かった。胸を打つものがある。とくに最後末っ子ボーイのあのシーン。すごくよかった。

ただ、映画の展開としては、主人公の女の子がクライマックスで何かしてくるんじゃないかって期待してたけど、車の上に乗って叫ぶっていうありきたりな行動でちょっと残念。


黒人のプライドを守り続ける父。かっこいい反面、プライドより家族を守れよ、とも言いたくなる。
所詮自分にはそこまでする黒人の気持ちはわからない。


撃った警察官はたしかに過失とは思うけど、
パーティで銃声があったこと
運転手が素直に指示に従わないこと
動くなって言ったのに車のなかに手を伸ばしたこと
などを考えると、俺にもあれは銃にみえるぜ。。
すぐ撃っちゃったのは良くないけどね。
MikuOshika

MikuOshikaの感想・評価

4.0
そこに希望はあるのか。
人種差別を題材にされた映画は
ほんとに山ほどある
が、いま現在
差別はなくなってはいない。
小さな女の子の希望
大きな勇気、恐怖
あんな小さな身体で
抱えきれないほどの感情なのに
よく振り絞った!頑張った!
この複雑な世に最も伝わってほしい映画。苦しい。
片方だけの罪を描くのではなく両者の矛盾や正論を黒人女子高生が上手く伝えてくれてます。

エンディングに向かって何かを期待しているわけじゃ無いのに気持ちはグイグイ引き込まれていきました。

うん、観て良かった。
磔刑

磔刑の感想・評価

4.1
「夢ではなく現実」

自分が『ドリーム』がイマイチハマらなかったのは初めから主人公(黒人)側に正義ありきの状態で進む、水戸黄門方式だからだ。人種差別問題って根深いもので、一朝一夕で解決する話ではない筈なので、主人公の一喝で解決するドラマには違和感を覚える。言って聞くなら苦労はせんし、そんな単純な話なら現代に至るまで縺れない。そんな観てる者の感情の溜飲を下げる事が目的で作られてる事自体に不快感を少なからず覚える。

今作はそんな『ドリーム』と違って主人公の目線、立場が限りなくフェアで理性的に思えた。
スター(アマンドラ・ステンバーグ)は黒人でありながら、黒人同士での馴れ合いや、それを目的としたコミュニティ鬱陶く思ったり。対立する筈の白人達とのやり取りに他の黒人達に対して優越感を覚えたり。それでいながら自分が黒人であることで白人の友人や恋人との間に隔たりを感じ、居心地を悪く感じてしまったり。
と、ベタベタな差別や偏見、外的、物理的圧力ではなく、長年に渡って市民生活に浸透、変化し、最早目には見えなくなった人種差別。それを被害者、加害者側の微妙な心模様によってドラマを動かしており、非常に説得力に満ちている。加えてティーン・エイジャーを主人公に据える事によって現代の人種差別を切り取る意味、暗くなりがちな題材でありながらアクティブに物語を動かす上で非常に良い相互作用が働いている。

今作の白人警官による黒人少年の射殺は水戸黄門方式のドラマであれば例によって主人公の一喝で解決。白人達が「すいません!自分達の考え方が間違ってました!!」となるだろう。が、今作では主人公は一向にアクションを起こさない。何故なら事件が起きた事でより一層彼女の立場を複雑にしたからだ。
傍観者目線であれば亡くなった少年の為に声を上げるのが正しいだろうが、その行動によって失われる対価が確かにあることを彼女の躊躇が示しているし、それこそ勧善懲悪ではない人間対人間のドラマだなと思わせてくれる。そしてその慎重過ぎるドラマ運びがはセンシティブな題材そのものに対する最大の配慮に受け取れるし、静かな葛藤によるドラマの起伏、答えの無い問いに奔走される姿、決断に至るまでの感情の揺れがより一層力強く問題を提起している。

ただ、ラストの暴動後の展開自体は水戸黄門調で、「結局そうなるのね」って残念感は否めない。まぁ、一本の映画、1つのドラマとしてまとめるにはしょうがないかなとも思う。中盤までは非常に良かったので、それぐらいはしゃーない感で受け止めれる許容範囲内か。
それに史実を後ろ盾にしたり、現代の問題を語るのに過去の話を使う手法よりはスマートかつ、効果的に提起する本作の方がずっと意義深いものになってるのではないかと思う。


今作で現代の黒人の立場の不安定さを顕著に表す

“黒人の真似をする白人は白人としての権利を失わないが、黒人として生きる黒人には白人と同じ権利がない”

その歪な現状を一番代表するのが現代のポップ・シーンそのものなのだから、人々の意識しない差別の根深さに改めて思い知らされた。
imo

imoの感想・評価

4.0
最初中学生日記的ノリで、ムズムズしてたら30分くらいから転調。Twitterで感じるリアルタイムなアメリカの空気。お父さんがかっこいいしお母さんは賢いし主人公も賢い。理想的な家族。役者がみんな上手。
キャスト見て驚いたのがサブリナカーペンター。よく歌を聴いてたので役者をやってたとはびっくり。
uz

uzの感想・評価

3.9
「一緒にいて得ることの方が少ない友達は友達じゃない」
田所聡

田所聡の感想・評価

3.9
当事者以外は絶対に理解できないことなんだろうなと思う、、また利害が合わなければ同じ人種でも容赦なく攻撃が仕掛けられる
アメリカの黒人差別と銃社会がテーマ。
黒人だからではなく、危険と判断した故の発砲だったとしても「黒人だから撃っただろう」と言われてしまえば差別問題に発展してしまう。
また、実際は黒人に偏見を持つ警察官が悪意を持って発砲したとしても、「危険だと判断した」と主張すると、どこまでも対立してしまう。
実際、発砲に差別が関わっている場合もあるけれど、白人に対して一切銃が向けられていない訳ではない。
黒人にも白人にも、警察官の指示に素直に応じない人は多数いる。
もちろん、疑わしいから声をかけたものの、実は何もやましいことはない人だっている。
だからこそ難しい。

カリルの無実を知っているスターの主張は尤もだと思う。
だけど、例のシーンが表している(と私は思うのだけど)通り、小さな子供ですら銃を手に取ることができる。
実際に、子供が親の銃を謝って発砲して、自分の兄弟を撃ってしまったなんてニュースもある。
銃に関する問題を抱えているアメリカだからこそ、警察官の指示に従わない男が何かを取り出そうとしたら、自分の生死を優先して攻撃してしまうのも無理はないと言える。

悪意を持って白人警官が黒人に銃を向けるという事例はある。これは完全に差別。
白人に対して憎しみを持つ黒人警官が白人に銃を向けた場合、それは差別として扱われるのだろうか。

色々なことを考えさせられる作品だった。
大丈夫だろうな??裏切らないな??と不安だったボーイフレンドも、心底いい男の子で安心。
アメリカの闇だな。黒人全員が団結してるわけではなく、薬物等の利益が絡めば黒人の人権より優先して同じ黒人を抹殺しようとする。
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