Melko

ポリス・ストーリー 香港国際警察のMelkoのレビュー・感想・評価

3.9
これぞまさに伝説。
凄いものを見た。
汗と涙と血と痛みと火薬と土煙と破片と…それから…

渾身の力を込め気合いで作られた痛快アクション映画。
代名詞な場面場面は見たことがあっても、本編通しては初見。
のっけから
家屋破壊に爆発、車で突っ切る、傘でバスに捕まり引き摺られ振り回され、、と畳み掛ける。この時点でまだ20分ぐらい。倍は見てたんじゃないかと思うぐらいの密度の濃いアクションとセットの破壊。
ここまで怒涛の展開だったのに、そこからのやりとりやギャグパート、台詞回しに古さを感じてしまいノリきれずやや失速するが、そんな中でも少しずつ挟まるアクションが気分を盛り上げ、ラスト20分で解放され爆発する…!

生傷不可避な撮影現場。
女だって容赦なく投げ飛ばされ階段を突き落とされる。
ジャッキーは自分の役にスタント使ってたのかはわからないけど、出ずっぱりでアレもコレもこなして大忙し。
死人が出たのではなかろうかと心配になるNG &メイキングシーンでは担架が何度も出てくる。
印象的なシーンは何度も違う角度から見せられるのでいっぱいあるけど、やはり凄まじいインパクトなのは、ジャッキーが光る電球をバッチバチに割りながら勢いよく2,3階下まで降りるシーン。間近で見ていたエキストラたちはさぞ心配したであろう。降り切った後は映らず、次のカットは違う角度から撮られていた。まさか身体へのあまりの衝撃で、ジャッキー、失神したりしたのだろうか…?

警察官として正義の中での葛藤もありつつ、最後の最後まで胸のすくような殴る蹴るが見れてスカッとした!
あと警部&署長の
「報告書どうします…?」
「私は何も見ていない」
のやりとりは地味に良かった。

こんなアクションシーン入れようぜ!とアクションシーンから考え、スタッフと演者が一丸となって作り上げた雰囲気が伝わる一球入魂の作品。

やはり、細胞レベルで覚えているBGM、
ジャッ!ジャッジャッ!ジャッジャッ!ジャッジャー♪(分かる人には分かる)
が流れると、テンション上がるなあ。
Melko

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