虎舞羅ーコブラー

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンの虎舞羅ーコブラーのレビュー・感想・評価

5.0
京アニ制作の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の完結にあたる劇場版。

まず結論から。私の中で☆5.0は不可避な作品です…。本当に、本当に映画館で見れて良かったと思えたアニメです…。
孤児で軍の武器として利用されていたヴァイオレットが、自分を大切に想ってくれた少佐の「愛してる」の意味を知っていく物語。
TVシリーズからの、様々な人の思いや感情が連なる愛の群像劇という要素はしっかりと健在。後半からは少佐との関係性をより繊細に、感動的に描きます。涙腺崩壊必死でしたね…。
TVアニメファンは必ず見る事をオススメしたいです。

パンフレットでも語られていましたが、この物語は、私の中で"永遠"に生き続けるとこの作品で実感しましたね。
ヴァイオレットの心の傷は、深いものです。しかし、それを周りを攻撃する事ではなく、周りを感動させる"手紙"で活かしていく。人の傷は、ただ悪いだけのモノではないと。人間は、たとえどんなに大きな傷を負っても前に進む事が出来る。
傷を含めて、"人間"なのだと。
傷ついたからこその、"愛"を人間は生み出せる。

ヴァイオレットは、私の中で死ぬまで生き続ける。彼女に、勇気と優しさを貰えたから。