このレビューはネタバレを含みます
アニメ版で積み上げていったヴァイオレット・エヴァーガーデンという人格、あんな簡単にギルベルトの存在によって打ち消されていいものなのか、二人の選択に納得がいかずもやもやしている。
ギルベルトの「自由になりなさい」とはなんだったのか。ヴァイオレットはもう自分の意思で生きることが出来るようになったはずなのに、共依存的なかたちでラストを迎えるとは思わなかった。少佐もヴァイオレットに自分の生きる道を示すと思っていた。なのになんで「一緒にいたい」なんだ…。
13話のディートフリートとヴァイオレットの最後の会話がとても良くてアニメ版はきっちり最後まで通して見た上で完結していたのもあり、今回の映画は受け入れられず辛い。ヴァイオレットはもうどこにでも行けるし、ギルベルトだってもうどこにも行かないはずなのに、「一緒にいる」が果たして正解なのだろうか。