このレビューはネタバレを含みます
重い。新作だと思ったら2017年の映画。
どうにか見れてよかったと思いつつ、
一つ言わせていただくと、字幕最悪。
漢字の使い方も字数も表示時間も配慮してなさすぎて、何でこれで通用したの?
もったいない。余計な言葉も多い。
ネタバレらしいネタバレはないけど、あまりにも感情論なので伏せます。
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監督のご友人がヒースローで自殺をしたという事実をもとに作られているからか、正直イギリスという国自体を憎んでいるようにも見えてしまった。
誰か1人でも手を差し伸べてくれる現地の人がいないのか、現地でのコミュニティが築けなかったものかと思うけど、これも現実か。イギリスにも良い人はいるはずなのに。巡り合えないことも悲しい。みんながみんなパディントンにはなれないのか。
実際、日本へ出稼ぎに来る移民のひとも、休む間もなく働いていたり、作業中に大怪我をしたりしている。そういう人たちがどこで働いてるのか、自分自身もちゃんとニュースだけじゃなくて社会の中で気づいているのか、手を差し伸べているかといわれたら。
その国に大きな憧れを抱いてきたのに、どん底をみる。なんて。
私自身が無力で何をいう権利もないけれど、勇気を出して国を離れて、働きにきた人がこんな気持ちで終わるなんてあまりにも虚しい。人を人とも思えない、申し訳ないけど国の恥みたいな人の相手をさせて、
娼婦って何人だろうと、未だに誤解も多い。ほんとうに全員が好きでやってるわけでないし、お金貰えていいことしてるだなんて甘い世界じゃない。あまりにも敬意がない。女性蔑視なのか、人種差別なのか、全部か。
どんな性癖もってようが構わないけれど、目の前にいる人の人権も考えられないひとの思考がほんとうに、わからない。
それ、自分の母親や娘にできるの?
むずかしくて、なんの答えもない。どうしたら良くなるか全然わからない。でも少なくとも、気づいてあげられる人になりたいし手を差し伸べてあげたい。一緒にテムズ川に行きたい。勇気を出して来てくれてありがとうって伝えたい。
共生って、いつまでもむずかしいの?