みーちゃん

凪待ちのみーちゃんのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
5.0
今年1番の映画だった。

舞台は宮城県石巻市。監督には以前から東日本大震災について描きたいという思いがあったそうだが、そんな監督の思いからか「放射能」や「津波」といったワードが劇中に度々でてくる。その中でもある場面の台詞で「津波で全てがダメになったんじゃない。津波で新しい海になったんだ。」という台詞がある。この台詞は「凪待ち」という映画をギュッと凝縮したような台詞である。
喪失と再生を繰り返して生きながら、また喪失していく。何の希望がないように見えても、生きていくしかない。そして、人を救うことが出来るのはやっぱり人しかいないのである。そんなことを思わせてくれる映画である。
予告で「歪んでいく愛」という言葉が出てくるが、酒癖も悪くギャンブル依存症である香取慎吾演じるどうしようもない男、郁男が持っていたのは綺麗すぎる真っ直ぐな愛であった。