主人公がろくでなしでも馬鹿でもいいんだけれども、何かしでかすたびに必ず誰かが救いの手を差し伸べて、というのが何度も繰り返される展開に、説得力が薄まってくる。見ているこっちの集中力もすり減ってくる。
とくに終盤の、払戻し金について主人公がやくざ相手に吠える場面は最悪で、よりによってお前がそんなこと言う?て興ざめした。
殺人事件の犯人はそりゃまあひどいけども、信頼とか期待を裏切り続ける主人公も大概だし、なのにいい話風にまとめあげているのが嫌。元アイドルがここまで頑張ってます映画、の域に留まってしまったと思う。