がんつ

凪待ちのがんつのレビュー・感想・評価

凪待ち(2019年製作の映画)
4.9
大阪のシネ・ヌーヴォで受けた、あの衝撃は間違いじゃなかった...!!!
今回DVDで鑑賞して、文句なしに最高だったので“ 4.7 ”っていう高得点をつけました!
この映画は、最高の【ダメ男映画】です!🎥

監督は「ひとよ」「凶悪」の白石和彌。
「ひとよ」も良い映画なんですよ〜!
「ひとよ」の原作を読んで、白石和彌は原作から話が面白くなる要素を抽出する天才だと感じました。

話は「凪待ち」に戻りますが、まだ観ていない人に激推ししたいシーンがありまして...。それは、

「俺はクソだ」➡︎ノミ屋➡︎村上(音尾琢真)の「(亜弓に好かれたのだから)お前はきっといい男だ」と言われる

っていうシークエンス。(未見だと意味がわかんないかと思いますが...)
このシーンが本当に切実で、胸が苦しくなるので、観ていただきたいんです!!
MY邦画史における、ベストシーンです。

映画館でご覧になった方はDVDでもう一度観ていただきたい!
てか、ゲロ土下座をもう一度観たいですよね...?笑
...っていう冗談はさておき、宇多丸さんがムービーウォッチメンで仰っていた“ 郁男が笑うシーン ”にも注目して観ていただきたいです!

最後に、
今回、小説版を読んでから鑑賞したのですが、これまで読んだ本の中で最もテンポが悪かった!笑
全部「〜だった。〜だった。」で躓きまくりました...。

でも、読んで良かったと感じたのが、郁男が最後の大勝負のときに、これまでの競輪の知識(人、場所、状況)を踏まえて勝負していたことを知れたのが良かった!あの勝負はやけくそでやったわけではなかったんですね。

そして【まだ、海は荒れていた】。
最高でした。

本作は本当に、素晴らしいものでした!

3 / 1,000
がんつ

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