凪待ちの作品情報・感想・評価

上映館(85館)

「凪待ち」に投稿された感想・評価

小小野

小小野の感想・評価

3.8
印刷所のクソ同僚ぶん殴り手ェ
根っからのクズはあいつだろ
あいつが家系ラーメン屋から出てきた後のシーン最高
えっぐ

えっぐの感想・評価

3.9
誰が殺したのか、なぜ殺したのか、を突き止めるとかではなく、その後どうやって必死に生きようとしたかだった。
どうしようもない突然の出来事をどうやって平常に戻していくか、人との繋がりの中でどう再生して生きていくのかを考えさせてくれる作品でした。
香取慎吾の演技も見た目も迫力があって良かった。
今年一番泣いた。
観る前はなくというより虚しくなるのだと思っていたのに。窒息するかと思った。映画館で嗚咽してはいけないと我慢したから。
腑に落ちない描写があるのもわかる。けれど主人公の気持ちが熱く伝わってきて涙が止まらない。

賭け事の依存症を描いているのだろうけれど、私がどうしても主人公を嫌いになれなかったのは、自分の感情と向き合い暴れるから。暴力はいけない。けれど現代の人間でよくある陰険ではなく感情が素直に出るところ。葛藤してる。
田舎に閉じ込められてしまうけれど運命を受け入れている金髪の男の子。人からどう思われようが気にしてない。けれど自分で葛藤して生きてる!
そんな登場人物たちに共感し、そして年の功ともいうのだろうか、年の分だけの包容力に助けられ泣ける❗️
理不尽もたくさんあるけれど寄り添ってくれた人々とともに生きる希望を見出すのだ!
ゆか

ゆかの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ギャンブル依存具合にイライラして、慎吾が「俺はクズだ!」というシーンにも ええそうですよ? と心の中で(笑)

ギャンブル依存の描写が上手い。
カメラを回転させているだけなのに、抜け出せない感じがつまっていて余計にイライラ。演技演出最高です。

周りがとてもいい人
いい人だなーと思って涙すること数回。

性格の悪い同僚がゲロ吐きながら土下座するシーンがあったり。

犯人はこの人だろうとは思っていたけど、実際にわかったときの表情の変化。ゾクッとしました。

慎吾は明るいものが似合うと思っていたけど、こういう役もハマってていいですね
震災のことも盛り込まれていて、心にきました。話が終わったら席を立つ人、たまにはエンディングまでみるべき

上映する映画館が少ないみたいだけど、地元でやっていてよかった
いい映画が観られました。
saba

sabaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ポップな愛されるクズ男。
福島で、2時間喪失からの再生物語

今年一、光のルックが豪華な邦画

TOP
アスファルトからのパンアップ
チャリの主人公バックショット

END
水中撮影。
海底の、津波で失ったモノたち

名場面
ゲロ土下座

◯ゲロシーン。
コクソン霊媒師以来の名ゲロ
逃走する男。限界で転げ回ってゲロ。
土下座の男。土下座しながらゲロ。
で、ゲロ吐いてからの、再逃走。
道端に沢山のゲロ跡たち

◯美しいルック。ライティング。
強烈に誇張された屋内の光
グリーンの蛍光灯
イエローの白熱灯

ノミ屋で、青、緑、赤
ケミカルな発色になる主人公
緑色に照らされた、
バーバーに迎えに来る義父。
夕日に照らされた、
橙色が、顔半分に照らされる犯人。

◯キャラクター
マットブラックな眼球の笑わない主人公
尋常じゃない、周囲からの愛情が、
ギリギリ受け入れられる。声がいいのか?

いかにもポップでクズな宮崎吐夢
ラストにスッキリ、最高の笑顔。

終始、サイコ野郎感あるリリー。

孫の写真をひたすら褒めさせ続ける組長

◯オープニングの手際良きキャラ紹介
同僚をかばっての退職する主人公。
大事な金を、コソッと娘に渡す母。
引っ越し中にモンハンする父娘。

◯ケンカの手持ちカメラ、編集

印刷所での大立回り
夏祭でのケンカ
ノミ屋の破壊行為
臨場感ある手持ちカメラで、

◯美しいカット
アンダーなワイドな画に対して、
ロングの美しい一枚画たち

朝焼けの街。を後にする主人公
ドンビキのローアン。赤黄色の信号。
大海原。初めての船でゲロ吐く主人公。


◯ギャンブル依存のヤバさ
この金も溶かすの?
って毎回毎回思わせる展開。
もう最後にする感の見せ方。
ギャンブルに傾くと、
カメラも傾くカメラワーク。

◯ラストカット
喪失の象徴としての津波にのまれたモノ
再生への希望にも、転落への暗示、
どちらにも感じさせるイメージでの終り方


●ラスト
ギャンブルを、ギャンブルで解決。
で果たして良いのか?

●キャラクター
流石に主人公が愛され過ぎ?
組長がギャグ過ぎる。

●ミステリーの弱さ
流石に犯人誰なのか?が
終始どうでもいい。動機も。
もう、事故死でも良かった気すら。

●ネタフリが丁寧過ぎ?
船を売る話
葬式の組長
各シーンでの、封筒に入ってる札束
鹿

鹿の感想・評価

-
さすがにこれ以上落ちないだろうと確信したところから更に10回くらい落ちて行くのでもうヒィ…しか言えなくなった。
パナマのシーンの光の当て方と目。
昨年度の個人的邦画no.1『孤狼の血』監督、白石和彌。『麻雀放浪記2020』は観てない(観ることも多分ない笑)けど、本作『凪待ち』は予告編から気になっていたので観て参りました。

主人公の郁男がとても不思議なキャラクターでした。ギャンブル依存で無愛想、男らしさも特にないだらしない男でしたが、ただ人を色眼鏡で絶対に見ないという一点だけで人に愛される才能があるような印象。確かにこれはすごく難しいことで、ピュアって言葉で表現するには少しニュアンスが異なる変わったキャラクター。

依存性の恐ろしさから自暴自棄のように。

本当に真摯に、人が変わる、ということに向き合ったような。簡単じゃないよね。
足掻いて暴れて自分が嫌になって、それでも何とか呼吸だけは止めないような小さな抵抗。凪待ちって、他人任せな印象を受けるけど、諦めないよかマシなのでは。無人島に取り残されてひたすら地平線眺めてるみたいな。

全てを失った過程で得られたものがある。
「無いものばかり数えるな!」という某海賊の名言が頭を過ぎりますが、絶望の存在感って希望より大きかったりするからね。

何が一番印象に残ったかって、映像表現と照明が素晴らしい。
白石監督が撮るブルーシートに囲まれた殺害現場の質感って唯一無二。

ノベライズ本の最後の1行は「まだ、海は荒れていた。」らしいけど、さぁこれは観た人によりけりではなかろうか。ラストシーンなんて普通に泣いちゃったよ。

最近劇場で観るの邦画が多めだけど結構外れないな。くわばらくわばら。

58
myl

mylの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後のシーンですべてもってかれた
その前はつられて泣いた

ゲロ吐きすぎて笑ってしまったけど、食べた後のあのダッシュはそうなるんだろうなと。笑


香取慎吾と白石監督の相性あっぱれ

1秒も飽きるシーンが無かった
ohassy

ohassyの感想・評価

3.5
どのように評するべきか、少し測りかねている。

社会弱者、地方、震災復興、家族。
語り口はたくさんあるのだけれど、そのどれもが落ちてはならない落とし穴のようで、いや穴は見えているから正確には落とし穴では無いのだけれど、入ってしまったら他の部分は見えなるなるというか。

何を言ってるかわからないと思うし自分でも分からないけれど、どれもテーマとしてアリなのは理解しながらも、語られている価値観が正しいのかどうかの判断が僕にはつかない。
例えば社会弱者というけれど、本当にそういう生き方が悪い、弱いことだと言えるのか。
何をもって勝者と言えるのか。
同じお金を使うにしても、ギャンブルが悪くて映画鑑賞やジム通いが悪くないように感じるのはなぜか。
結局は自分が幸せだと感じられるかどうか、ではないか。

そんな雑念だらけの頭で考えるに、本作で最も印象深いのはやっぱり役者です。

大好きな西田尚美が、ちょっと女を見せるシーンがあって、これはとても珍しいことだ。
彼女のイメージもあって、そういう生々しい行動や仕草をする役柄は近年ほぼ見かけない。
ヒステリックな母親の反面で見せるそんな顔が垣間見られる瞬間は少しドキリとしたものだけれど、まるでそんな甘い空気を許さないようなぶつ切りの編集であっという間にシーンが終わってしまった。 「散歩する侵略者」の好演で注目していた常松祐里。
家族や震災、社会からの理不尽を一身に受ける女子高生を、今回もかなりの好演でこなしていた。
ともすれば性的な関係に発展してしまうのではと感じてしまいそうな、父親とも友人とも言い切れない継父役の香取慎吾との関係を、ギリギリのところで保っていたように思う。
親子表現なら中学生くらいの方が良かったかもしれないけれど、心を開ける友人であるためにはもう少し大人である必要があったのだろう。

そして慎吾ちゃん。
とにかくデカいなあデカいなあと、見ている間ずっと感じていた。
もう40を超えるおっさんとはいえさすがのベビーフェイスで、髭を生やしているからと言っても綺麗な顔立ちなのでなかなかギャンブル依存症のダメ男には見えなかったのだけれど、ダブダブでヨレヨレの服やのっそりとした動きで、だんだんとそう見えてくる。
これまで感じることのなかった大きさと、その中に潜ませる持て余した力、憤りが相まって、不気味さと怖さ、何よりこれまで積み上げてきたスタートしての存在感があった。
以前「検察側の罪人」を観た時、木村拓哉は日本のトム・クルーズになればいいなんて思ったけれど、慎吾ちゃんこそ日本のディカプリオになればいいと、ちょっと本気で思う。

あとは黒田大輔、音尾琢真、宮崎吐夢あたりの安定感というか、期待に応える感じはやっぱりすごい。

本作で意図的に挿入される、カメラの水平が狂って傾くカット。
画面が傾いているのか客席が傾いているのか分からなくなって、映画館で観るとかなり気持ち悪いですね。
通常カメラの三脚は縦か横にパーンできるだけですが、カメラを90度ずらして設置すると縦パーンの機能を使ってあんな感じのショットが撮れそうです。
もしくはダッヂヘッドというアタッチメントを三脚に装備して、カメラが動ける軸を増やすか。
(ダッヂヘッドという名前だった気がするのだけれど、検索しても全然出てこない)
あの気持ち悪い感じは、人物が傾倒していく心情を描いている云々よりもカットとしての嫌さがすごかった。
「めまい」のドリーズームショットを思い出した。
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