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ヒトラーと戦った22日間のshinのレビュー・感想・評価

ヒトラーと戦った22日間(2018年製作の映画)
3.7
実話。ホロースト題材のロシア映画。

ホロコーストからの大脱走計画。身ぐるみ剥がされひたすらガス室で殺され続けるユダヤ人。残るのは衣服と貴重品だけ。それをユダヤ人が選定し、ドイツ軍(特殊行動部隊)へ献上する。
ユダヤ人によるユダヤ人の後片付けが続く地獄。
夜には酒を飲んだドイツ軍が気分転換が如く射殺してくる。そこにスリルや感動はなく、あるのは残酷だけ。

正直映像として巧みな何かがある訳でなく淡々と不条理を見せ付けてくる。それだけに残酷が、残酷だけが際立つ作品。
感情移入できるなにかがもう少し欲しかったな。

最後の "地元の住人が150人殺害~"の字幕はいかにプロパガンダと教育訓練が国内ですすんで(蔓延して)いたのかが分かる数字で余韻にまで残酷を残してくる。
この大脱走の2年前に起きた「バビ・ヤール大虐殺」、一般人も虐殺に加わっている有名な事件。これについての作品もそのうちみてみたい。
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