半月板損傷

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲の半月板損傷のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

テレビのMr.ビーンは観たことあったけど映画ジョニー・イングリッシュシリーズは今回初めて観ました。
基本的には想像通り喋るMr.ビーンでした。

テンポがいいです。特に前半のスピード感。
ちょいちょいゆるいコントが入るのにそう感じるって何気にすごいなと思う。細かいことは削って削ってとにかくこの映画はコントをみせていくんだ!っていう潔い姿勢が感じられた。
笑い的にはMr.ビーン同様お約束のオンパレードなんだけど、いちいちちゃんと面白くてクスッとなるのはさすが。

一方でこれもMr.ビーン同様キャラクターが平坦なので、感情移入が難しい。これはそういうもんだと言われればそれまでなんだけど、もう少しキャラクターに奥行きもたせてもいいのかなとちょっと惜しい気がした。
なぜそう思ったかといえば、序盤で描かれるジョニーイングリッシュの表の顔が学校の先生なんだけど、学校に内緒でちびっ子たちにスパイのイロハを教えていてめっちゃ慕われているというくだりがあって、そのキャラクターが非常に魅力的でグッときかけたんですよね。
でもいざ本題のスパイパートに入るといつもの平坦なMr.ビーンに戻ってしまい、子供達も出てこない。ちょっと残念でした。
なんなら弟子のちびっ子スパイ達も事件に絡んで活躍したりしてビーン先生を助けたりしたら良かったのに。

それからサブタイトルにあるように根底のテーマとしてアナログ(ローテク)vsハイテクというのがあるものの、言うほどジョニーイングリッシュがアナログの象徴みたいには見えなかった。普通にiPhoneで動画撮って証拠押さえたり、最先端のVRシュミレーションにも全然抵抗ない様子だったりするので。
例えば共闘するロシアの女スパイとかがもっと過剰なまでにハイテク機器を駆使しまくってるとか、そういう対比的な存在があればもう少し差別化できたかもだけど、俺からすればジョニーのパワードスーツとかマグネットシューズとかもじゅうぶん凄いテクノロジーなので笑、世界観の中でなにがハイテクでなにがローテクなのかはっきりしない。。

あと悪役と英国首相が何をしたいのかイマイチよくわからなかったのと、ストーリーも割と平坦でした。

とまぁいろいろ辛口なこと書いちゃったけど、基本的に面白かったですよ。なんも考えず気楽に観れる系としてのクオリティはちゃんと高いし、ローワンアトキンソンはさすがの安定感だし。
やっぱこういう、日本でいえばドリフみたいな笑いもいいもんだよね。
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