愛に溢れた映画。
期待値を低めに設定し鑑賞してきましたが、面白かったです。不満点は無いに等しい出来です。
前作である映画版シャイニングの続編ということですが、観ていなくても楽しめる作品になっていると思います。
もちろん、観ているに越したことはないのですが笑
キューブリックのシャイニングでは、閉鎖的な心理的ホラーとして描かれていましたが、今作はエンターテインメント色が強いです。多くの人が取り上げているように、超能力バトルものとしても観ることができます。
しかし、今作の注目すべき点は、前作、そして原作に対するリスペクトだと思います。
前作では、多く語られなかった人物の内面の描写が目立ちます。これは原作へのリスペクトであり、今作の主軸になっていきます。
さらに、すごいのは、前作であるキューブリック版シャイニングへのリスペクトです。音楽、セット、やはりキューブリックは偉大だなと改めて思いました。ですが、キューブリックが描いたシャイニングをそのまま模倣するのではなく、現代のCG加工を使わず、新たなキャストで前作のシーンを取り直している点は感銘を受けました。
前作の方が良かったという意見が多く見受けられますが、これは比べる対象ではないのかと
そんなことよりも、40年もの歳月が経った名作の続編が、こんなにも愛に溢れており、今作を制作してくれてありがとう。
