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ドクター・スリープのdeenityのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.5
あの『シャイニング』の40年後を描いた続編ということで話題になっている本作。『シャイニング』と言えばスティーブン・キング原作をキューブリックが手がけ、カルト的ファンも多い名作。唯一無二のこの作品の続きというのは不安もありましたが、劇場で鑑賞してきました。

おそらく個人的に本作を前作との続編という観点で見ると面食らってしまうと思います。
というのも前作のテイストとはガラッと変わり、簡単に言えばサイキックホラー映画になってしまっているからです。
キューブリックのそれは原作者のキングが認めていないというのは有名な話。そのキングが本作は称賛しているそうで、いかんせん原作をよんでいないから何とも言えませんが、どうやらキューブリックの要素を取り入れつつも、キングの原作に繋げるような作品になっているようです。

だからシャイニングというのは特別な力だという設定にも非常に驚きました。終始響く鼓動のような重低音とたまにあるホラー演出があるとは言え、超能力的な感じになると完全な別物という感じを受けました。

だから単純比較はできませんが、本作でよかったのはローズを演じたレベッカ・ファーガソンの魅力ですね。敵役ながら見惚れるほど魅力的で、画面に映ると釘付けにされました。
またその敵集団が行う儀式のようなものの不気味さもよかったですね。ベースボール少年のところとかまた違うタイプのホラー演出でしたね。エグさが結構インパクトありました。

そして後半。いよいよキューブリックでお馴染みの名シーンが畳み掛けていましたね。双子姉妹やらエレベーターやら、迷路に斧に風呂ババアまで。ファンを唸らせるシーンも欠かさず、前作のような雰囲気を期待すると拍子抜けしますが、まあトータルしてこれはこれでありかなと思わせる作品ではあったかなと思います。