名作ホラー「映画版・シャイニング」及び「ドラマ版・シャイニング」の続編。
「シャイニング」の続編としてこれ以上ないくらいに素晴らしい作品に仕上がっていました!
一般的に名作として有名な「映画版・シャイニング」。
一方、それを酷評した原作者であるキングが脚本を手がけた「ドラマ版・シャイニング」。
フラナガン監督の言った、本作はそのどちらにも敬意を払って作ったという言葉通り、見事なバランス感覚と構成力で両シャイニングの世界を踏襲しつつ、さらにシャイニング(超能力)に焦点を当てた独自の世界観を持った作品へと昇華させていました。
映画版で描かれたオーバールックホテルの異様な空間や幽霊と、ドラマ版で描かれた人間ドラマが見事に融合していて、40年の時をこえた長い悪夢であるはずのこの物語に最後は感動すら覚えました。
“ドクター・スリープ”と呼ばれたダニーはこの悪夢のような物語そのものを眠りにつかせたのかもしれません。