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ドクター・スリープのばんばんのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

キューブリックのシャイニングでは描かれなかった「シャイニング」の物語で、サイキックアクションともいえる映画でした。
キューブリックの映画とキングの物語がうまく融合していたんじゃないかな?

特別な力、シャイニングは幽霊や、子どもの生気を食う化け物に狙われる。
子どもが犠牲になるのがとにかくつらかった。
モンスターたち、特にリーダーのローズは美しく魅力的な人間にしか見えない。ローズの帽子もキャンピングカーの部屋も素敵なのが恐ろしい。残酷でシャイニングを持つ子ども達を殺す。

アブラはとても大きな力だけではなく、思いやりがあり愛情深くて本当に強い心を持っていて、これからも闘って生き抜いていくだろうけど、犠牲が多すぎた…しんどい…。
本当にねえ、化け物やホテルの亡霊以外の人間は良い人ばかりだった。
ドクタースリープは、死にゆく患者達が恐怖を捨て去って静かに逝けるように側に居てあげる。
ダンを助けたビリーも医者もアブラの両親も、ダンとアブラのシャイニングを感じながらも彼らの姿をちゃんとみて信じて力を貸してくれていた。
ローズがアブラに向かって「幼い頃の私と同じ、特別な力を持っていて孤独だ!」と言っていたけど、違うんだよね。

キングのお話は荒唐無稽な設定なのに登場人物達にリアルな感情を感じられるから、違和感なく没頭できてでも結果しんどさマックスになるという…。
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