こなぱんだ

ドクター・スリープのこなぱんだのネタバレレビュー・内容・結末

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

一言で言うと「キューブリックの「シャイニング」大リスペクトファン映画」です。

このためにキューブリックの「シャイニング」を見直したんですけど、「シャイニング」からそのままとったのか??と思われるほど、構図かそのまんますぎて、もうそこは大リスペクトでいくんだ!!!と思わせてくれて、嬉しかったです。

アブラに出会ってからはバトル映画だぜーーー!!!!感がすごくて、普通にアトラクションみたいな楽しさだったし、しかもこの監督のいいところは、

悪い奴らのボス戦が最後で、それ以外のいっぱいいる悪い奴らを一気に殺してくれるという……「これで戦いが長引いたらだれちゃうなあ……」とか思っている私みたいな奴に「大丈夫!!こいつらすぐ殺して話進めるから!!」って感じがしてもう「ありがとう~~」と思ってしまいました。

ちょうど長いかもなあと感じるくらいのところでやっとホテルが登場して、しかもそれが完全にキューブリックのカットそのまんまだから普通にテンションが上がる…………楽しませてくれるぜ

最後には化け物たちがとにかく可愛く見えてしまうし、本当に楽しませてもらって「そうだよね~~キューブリックのシャイニングいいよね~~!!」という気持ちになったので、個人的には大満足……本当に遊園地行って楽しんできたみたいな感覚になりました。

この映画でよく言われる「死ぬのは怖くない、死んでも変わらないんだ、」みたいな台詞、映像としてちゃんと最後ダニーが死ぬところを映さず、映像ですぐダニーが出てきて、最後もアブラが母親に「ダニーと話してた」と言って、映像上で起こることと物語をアブラが接続してくれて、さらには反復で終わるという、ここまで死を大肯定してくれた映画あるか……!?!?!?という優しさ溢れた映画だった。

(説明すると物語上ダニーは「死んだ」けと、全く映像上では「死んで」ないということが示されているということですかね……)

まあ、「ファン映画」の域は多分越えられないだろうけど、それでいい感じもするし、めちゃくちゃ楽しかったので良かったと思う。ちゃんとエンタメでした。本当は4.0つけたいけど、この監督にはオリジナルのすごいやつ作って欲しい。のでこういう感じ。
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