シャイニングの公開当時、自分は0歳どころか、両親がまだ恋にも落ちていない。デロリアンで遡れば、僕が生まれなくなる可能性があるレベルだ。
そんな世代の僕でも、高校生から大学生にかけて、キューブリック作品を見漁っていた。シャイニングもその一つで、そのババアの裸に戦慄した。今作に備えてひさひざにシャイニングを見たが、思っていたほどババアの裸は汚くなかった。
レディプレイヤー1のババアの裸も汚かったが、今作のババアも汚かった。やはりみんなトラウマになっているのか、記憶より汚くしているのかもしれない。何となく覚えていた、漫☆画太郎の描くババアに似てるな、というのはあながち間違いではなかったが。
話は逸れたが、キューブリック作品はスタイリッシュで、もはやポップアイコンとして、ファッションとしても成立している。ヴィレッジヴァンガードに行けば、時計じかけのオレンジのTシャツが積まれているし、そこら中のブランドでコラボもしている。
話の面白さもさる事ながら、その格好いいイメージから僕はキューブリック作品を観出したような覚えがある。
本作はどうか。
最高の異能力者バトルアクション映画だった。
スタイリッシュなんて言葉を嘲笑うかのような派手な演出。
オマージュ等、シャイニングを感じるシーンはあったが、もはやシャイニングの皮を被った2次創作感もある。
個人的にはシャイニングに対する愛も嫌という程感じたので大満足。
何故だろうか、見ていて「来る」を思い出したのは。