スプリングス

ドクター・スリープのスプリングスのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
4.4
〈/ピリオドを打つ刻/〉

【Introduction】
スティーブン・キング
ジャック・トランス
オーバールックホテル
双子の姉妹
    エレベーター
    Room237
スタンリー・キューブリック
ジャック・ニコルソン
1921年7月4日
REᗡЯUM
タイプライター
Room237
マイク・フラナガン
ジャック・ダニエル
ユアン・マクレガー
シャイニング
真の絆
Room237

───あのホテルで起きた惨劇には、続きがあった。


【Cast and Crew】

今作を監督するのは“マイク・フラナガン”
...過去作の『オキュラス 怨霊鏡』を以前から観たい観たいと思っているのですが、未だ鑑賞叶わず、、。『ソムニア-悪夢の少年-』はU-NEXTにあったので今度観〼。。

成長した主人公を演じるのは“ユアン・マクレガー”
...ヒゲ剃ってからの《誰ッ??!》感は異常。
どんだけ落ちぶれた状況でも目が綺麗な人。

もうひとりの主人公に“カイリー・カラン”
...RWBY好きな人に悪い奴ァいねぇ!!!!(断言)
野球少年とリンクした時の演技がマジでパネェっす。。

敵であるシルクハットお姉さんに“レベッカ・ファーガソン”
...綺麗すぎて怖さ感じないの笑っちった。
この人の衣装いいよね。絶対に真似できんけれども。



【Review】

はい最高。
もうね、大好物ですこういうの。

あのシャイニングの続編って聞くだけで身がすくむからね。
監督さんは相当なプレッシャーだったんじゃないかな、、。
でもね、今作はそっちに引っ張られすぎず絶妙なバランスで構成されててね、、いやもう本当。。拍手。


映像やストーリーも最高やったけど、音響が上手いのよこの映画。
是非音の良い劇場で観て欲しい。
(そんなデケェ音で点灯する蛍光灯があってたまるか!ってツッコミたくなる場面もあるけど、今作にはあまりジャンプスケア的要素は感じなかったな。どっちかというとドキドキワクワクを煽る音づくりしてて、好感)

ここからは感想───というより、掘り下げたい箇所をふわっと書いていきやすぜ。

まずね、気になるのはスティーブン・キングらしさよね。
事前情報で本人が絶賛したって聞いてたから、らしさ爆発しとんのかな思ってたけど、、納得のスティーブン・キング印でしたね。良いB級風味。
特にキングを感じたシーンがありましてですね、とあるモノを掘り返す際の「匂うか」の一言から始まる会話が《ザ スティーブン・キング》でした。
あの周りくどいけど具体的な、本当に臭さが分かるエピソードを話す流れ...マジでスティーブン・キングだよね。
『ライディング・ザ・ブレット』を読んだ時に、文章を嗅がせるプロだと思ったけど、今回もさりげなく腐敗臭嗅がせにきてて良かったね。

あとね、ちょこっと話題になってる『RWBY』要素ね。
分からない方に説明すると、今作の2人目の主人公であるアブラの枕元に、3Dアニメ『RWBY』のキャラクターのフィギュアが飾られているんですよ。(壁にもポスター貼ってあったよね)
この飾られているキャラクター。名前をエメラルドというのですが、相手に幻覚を見せることができるという。ね。この主人公と酷似した能力を使えるんですよ。
はー、よう考えられてんなぁーって感じですよね。。
あと、アブラが自分の脳内で能力を行使する際に髪型が現実世界と違ってショートボブになるのは、あれエメになりきってるのかなーなんて思ったりしました。好きなキャラクターのコスプレで自信をつけてる、なんて考えると面白い。
そう考えると、彼女の能力が強力な理由のひとつが見えてきたりするね。元々、彼女が能力を発動させたきっかけ(その前から使えたのかもしれないが)がマジシャンによるスプーンマジックだったりするし、シャイニングには見本となる、イメージしやすい対象が居るほど成長に繋がりやすいのかもしれないですね。知らんけど。
(敵の中に“ローズ”やら“クロウ”やらの名前を持った奴が居るのも面白いよね。RWBYの味方サイドの名前だからね。逆だったかもしれねェ...)

映像も前作リスペクトで良かったなぁ、、。
これ観た後は良い映像撮れそうな自信がつく、純粋にモチベ上がるよね。良質な映像は浄化作用でもあるのかね。えぇ。
ホラーと言いながらジャンプ漫画みてぇな異能バトルやるの好き。チェンソーマンとか呪術廻戦みたいな絵のタッチで漫画版あったら読みたい。絶対面白い。
あと、自分あの憑依の表現好きやわ。自由落下に任せて相手にストンと乗り込む感じ、たまんないね。
カメラワークや編集に関しては舞台をオーバールックホテルに移してから思い出したかのようにシャイニングしてて笑った。

不満があるとすれば“真の絆 -トゥルー・ノット-”のメンバーの生気の吸い方。
...おい、大事な食料なんだろ??...そんな吸い方じゃ散っちゃうでしょうが!!!!効率よく管とか通しなさいよ管とか!!あの、耳鼻科に置いてあるような霧状の薬吸い込むやつ(※ネブライザーというらしい)みたいなん用意しようや!!!もったいねぇー!!!!(謎ブチ切れ)
こいつらの捕食描写が余裕ありすぎで全然飢えを感じないのが悲しみ。。もっと死にかけで半狂乱な描写があっても良かったと思うのですよ。

そんな残念な敵 真の絆 ですが、ローズ・ザ・ハットが格好良かったので全て許します。
瞑想似合うなぁ〜。。

ユアン・マクレガーは《色々経験して今がある》ってな顔がたまんないね。苦労人顔が映える。
あと目が綺麗。純粋。前作との繋がりを感じられる目をしてらっしゃる。

んで、Room237。割と大きく扱ってもらえていて嬉しかったです。幼少期のトラウマだからね(ガチ)。自分も鍵かけてみるわ。

前作のテイストから外れながらも、正しく続編である今作。
なかなかに楽しめました!中毒性高いのでまた観るかも!!
皆さんも是非に〜。






あ、合わせて『ROOM237』って映画を観るのも面白いかも!シャイニングを巡ってあらゆるオタクたちが都市伝説ぶん回すドキュメンタリー映画なんだけど、なかなかにぶっ飛んだ説を聞けたりするからオススメです!!