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ドクター・スリープのjamのレビュー・感想・評価

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)
4.0
夢みるように眠りたい

"ドクタースリープ"
ホラー映画の名作「シャイニング」の続編のタイトル…どういう意味なんだろうか?


ホラー苦手を自認していたため、前作は永らく観たことがなく、観るつもりもなかったのだけれど。
ユアン・マクレガー主演、ということで興味を持ち、せっかくならばと、予習して。



前作の40年後、トラウマを背負ったダニーは父同様にアルコールに溺れた生活を送っていた
そんな自分に嫌気がさしていた時
彼を導く出会いが

偶然であったビリーに誘われ、禁酒セラピーへ。

信仰では変えられない
行動で変えられる

ホスピスで看護助手として働き始めたダニー
彼は自らの力"シャイニング"を使って
間もなく旅立つ人がわかる猫アジーと共に

それぞれの望む最期を

…猫が来た
先生、地獄が怖いんじゃない
真っ当な人生を送ってきた
ワシが怖いのは何もないことだよ

終わりじゃありません…

シナトラの歌も聴こえる…

Come Fly With Me

死にゆく人々の魂の聲を聴き
寄り添い
送る

夢見るように
眠るように

…それが、ドクタースリープ



だいぶ偏ったレビューになってますね…

映画の本筋に戻って

ダニーは同じくシャイニングを持つ少女、
アブラと交流していく過程で
児童連続殺人事件に巻き込まれていく

不老不死を謳うカルト集団
トゥルーノット

シャイニングを持つ子供を誘拐し、
正気を吸い取る

中心となるローズ・ザ・ハット
レベッカ・ファーガソンが素晴らしい


この集団の凶行を止めるために
最終決戦の地として選ばれたのは

あのホテル

鼓動が響く
暗い雪道

前作へのオマージュ以上の再現ぷり
原作へのリスペクトを感じる創り
観る者が納得せざるをえない拘り


君はそのままでいい
輝き続けて
jam

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