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僕はイエス様が嫌いのmemoのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
3.7
何でみんなお祈りするんだろう、何でお祈りしなきゃいけないんだろう、とユラは疑問に思う。東京から田舎に引っ越して、学校でも家でもみんなお祈りをしている。あるとき、ちょっとしたお祈りをしてみたら願い事が叶って「神様」を信じるようになったのに、その「神様」はいちばん叶えてほしいお願いを叶えてくれなかった。

子どもが大人に対して、世界に対して抱いた、小さな違和感・疑問・納得・裏切り・絶望がとてもプライベートな温度で描かれる。小学校に限らず、自分にとって特別だった友達との記憶って、いつまで経ってもとても特別な意味を持っている気がする。友達のお母さんのことを「いっつも笑ってる」と思っているのがなんかよかった。友達のお母さんと自分のお母さんの違うところがなんかいつも気になったよね。

自由すぎるイエス様のイメージが突然見えるようになるのが不思議、だけど、子どもは想像力が豊かなので当たり前に現れる。そして一度幻想から覚めたら、信じる心を失ったら、もう二度と現れることはない。


ホームビデオのような映像、素朴な雰囲気、雪景色の美しさ、ふたりが自然とサッカーをはじめる場面、ブランコ
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