ロカ

僕はイエス様が嫌いのロカのネタバレレビュー・内容・結末

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

仲良しだった友達が突然こんな風に亡くなってしまったらどんなに悲しいだろうと思った。
ユラはたぶんまだ悲しみに浸り感じきるような段階には至ってなくて、余裕を無くしたのか無情な振る舞いをする教師に反抗し、祈ってもカズマを助けてくれなかったイエスに対して怒りをぶつけるのみ。ユラには寄り添ってくれる人がいないのだから仕方ない。
不幸に際して何もできなかった自分自身の無力感や閉塞感から貼ったばかりの障子に穴を開けて外を覗いてみたんじゃないだろうか。そしてカズマと遊んでどんなに楽しかったか、カズマが大好きだったか一人静かに感じていたんじゃないだろうか。
ユラの生きている世界は悲しみに浸りきれるほど優しくなかったかもしれない。それでもカズマのことが大好きで理不尽な死を許せないと思う気持ちは痛いほど伝わってくる。泣けないユラに代わって観ている人が泣くことで、この映画は完結するのかもしれない、と思った。