このレビューはネタバレを含みます
牧師も担任もえらい胡散臭くて、親とかもどことなく他人行儀で、イエス様はなんかふざけてるし、子どもたちの世界だけが真実なんだなというかんじがする。
子どもたちみんな本当によくやってる。練り消し少年とか素晴らしかった。
たぶんこのあと由来くんの前にイエス様はチャド・マレーンの姿では出てこないだろうな。なにか別の姿で、イエス様としてではなく現れるのだと思う。……というより、監督がこの映画の中に何かを見たはず。これは見せる映画ではなくて見る(見た)映画だったんじゃないかな。それで観客は映画を見たふりをして帰る。
メタ的(イエス様的)視点から物語の世界を見る我々観客はこの映画に嫌われている。上昇していく視点の画角の隅に裾のようなものが見えているラストの映像はいろいろ解釈があろうけど、自分はとにかく観客を追い出そうとしとるなと思った。見たというより、見せてもらえなかった、という感覚が残る映画だった。