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僕はイエス様が嫌いのhinaobaのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
3.9
瑞々しくて自然体な、是枝監督風の青春映画だったけど、扱っているテーマはほぼ「沈黙」。

「僕はイエス様が嫌い」という言葉にはパラドックス(逆説・矛盾)が含まれている。
イエス様が大嫌いな「僕」はある意味、イエス様の存在を信じていることになる。
存在しないものを嫌うことはできないから。

望みを叶えてくれないイエス様(神)なんて大嫌い。でも神様は絶対にいないとも言いきれない。何か目に見えない大きな力が働いているのを感じる時もあれば、祈ることしかできない状況で思わず祈ってしまうこともある。

矛盾する想い。沈黙。信じることの難しさ。 出ない答え。

だから「僕」はこの映画を作ったんだね。

普遍的なテーマを子供の視点から柔らかく描いた素敵な映画。