ハコ

僕はイエス様が嫌いのハコのレビュー・感想・評価

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)
5.0

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 この映画に出てくる神さま、つまりユラくんと一緒にいる神さまは、とってもおちゃめだ。
 お札で折った力士とトントン相撲したりする(トントンしているのは、紛れもなくユラくんなのだけれど)。個人的には、チャド・マレーンさん昔からめっちゃ好き。

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 「いつも笑っているから素敵だな」と思っていた人が、笑えなくなってしまうことってある。大人ならそれも、段々と受け入れてゆくけれど……。
 何でも叶えてくれたはずのユラくんにとっての神さまが、どうしてこういう時は何もしてくれないんだろう。ユラくんがどんなに強く願っても、神は沈黙する。
 
 元いた場所とははるか遠く、雪の降る場所へ引っ越してきて、出会ったことのない沢山のものに出会っていく、まだ小さな少年の素朴な疑問。だからこそ、親しみやすくて、ちょっと懐かしい気持ちになった。
 何でも願いを叶えてくれる神から、『一緒に歩む』神へ。

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 奥山大史監督と、監督の兄であり写真家の奥山由之さんのお二人のトーク付きの上映でした。
 「ちょっと画が綺麗すぎるんじゃないのー」なんて言いながら。こんな風に言い合える兄弟の関係が、なんか絶妙で、しみじみ良いなあと勝手に思いながら聞いておりました。←

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 小学校の階段、綺麗な光が差し込んできて、ユラくんの影ができる。最後に流れていた賛美歌の響きが頭に残る中、ぐるぐる色々なことを考えながら帰った。
 幼稚園から大学まで、学校生活の中に自然とキリスト教や礼拝があった、監督自身の環境。

 私が大切だと思う友達に、私は何かできるんだろうか、と、考えてしまった。