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傷のEのレビュー・感想・評価

(2017年製作の映画)
4.2
男らしさという呪縛 in南アフリカ。

10代の少年達が山奥にこもり、割礼の儀式を行い大人の男としての規律を学ぶキャンプでの数日間。

半ば強制的に叩き込まれる"男らしさ"という呪縛、まるで他の選択肢は一切ないように。すごく暴力的だ。そんな場所に秘められた一人の指導員のセクシュアリティの問題。ここでしか触れ合うことができない関係は何とも残酷。

指導員の主人公のセクシュアリティへの苦しみは『ムーンライト』を思わせる。といっても、相手はとんだクソ野郎で、でも求めずにはいられなくて、どこにも行けずな袋小路な状況がよりつらく悲しい。

今回のレインボー・リール東京上映作品の中でも何げに1番残る予感がしている。日に日に存在が大きくなるタイプのやつ。
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