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海獣の子供のorimarksのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
3.8
これは絶対映画館で観るべき映画だ...!! と予告編を見ながら思った時から約2年。ようやく韓国でも公開された、昨年秋にスクリーンで観てきました。

期待していた通り映像は本当に美しく、すべてのシーンから作り手の愛情と情熱がビシバシ伝わってきて痺れました。
ただ「大切なものは言葉にならない」というわりに前半は説明的な台詞がかなりの密度で詰まっていて、それを一生懸命頭で処理しているうちに、後半で急に抽象世界(+露骨な受精オマージュ)を長々と見ることになり... 世界に引き込まれるというよりは、なんだか置いていかれた感が強く、やや不親切な印象になってしまいました..。

それでも鑑賞後、人間や生命や世界や宇宙について数日考え続けてしまったくらい、美術もストーリーもものすごい力を持っている作品だと思います。
考えるよりも感じること。命は、人はどこからきたのか、死んだらどこへいくのか、夜が明けるまで考えた経験がある人ならば、オススメできる作品です。

これはぜひ、原作を読んでみなければ。
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