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海獣の子供のコンのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
2.0
不思議な子供と出会ったら宇宙の不思議を感じちゃったって話。

作画は素晴らしく、これだけで映画館に足を運んだ価値ありというか絵画展に行ったと思えばアリ。

ただ脚本は面白いと思えなかった。
抽象的なセリフばかりで退屈してしまう。
普通の会話の中にポツリとあるから抽象的なセリフってのは活きると思う。
出てくるキャラ皆が皆そんなことばかり言ってると全員中二病かよってなっちゃう。
大事なことは言葉にならないのなら一枚絵でも描いてればいいのでは?
映画や漫画や小説を作るのなら台詞にしなきゃダメでしょう。
言葉にならないというのは逃げにしか聞こえないです。
裸の王様のごとく分からない奴が馬鹿なんだとでも言いたいのでしょうか。

あとエンドロールが終わってからまた続きが始まる手法は最悪。
気付かず帰ってしまう人のことを考えてない。
どうしてもエンドロールの後に続きを付けたいならあんな退屈な一枚絵じゃなくもっとエンドロール中も楽しませる工夫が必要だと思う。
最後まで観て当然じゃなく、最後まで席を立てない、そういうのを目指してほしい。
色々と制作側の独りよがりに感じる作りだった。

YouTubeの予告を観て期待が大きかっただけに残念。
原作を読まなきゃ理解できないよという人もいますが、だったら映画になんてしなきゃいいと思います。
映画にする以上はその作品だけで自己完結できるものを作ってほしい。
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