サク山チョコ次郎

海獣の子供のサク山チョコ次郎のレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
4.0
一人の少女が日常に居場所をなくした時に招かれたのが海だったっていうのが、もう2度と戻れない時間の始まりだ…って冒頭から切なくなってしまった。

感覚が海に飲み込まれていくような不可思議な映画。途中から演劇やコンテンポラリーダンスを観ている気分になった。

流されるままに意味不明な展開と怒涛のポエムを飲み込むのが楽しい。宇宙的であるものを映像化しようとすることの凄さよ…。米津さんの歌がしっくりくる。

壮大なSFなのに、1人の少女の心の内から始まるのが面白いですね。