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海獣の子供のペインのレビュー・感想・評価

海獣の子供(2018年製作の映画)
4.0
子供向けアニメだと思って観に行ったら「2001年宇宙の旅」や「ソナチネ」みたいな映画を観てしまった!まさにそんな感覚。(ちなみに音楽は久石譲)

凄いことにチャレンジしている製作陣の志がめちゃくちゃ高い作品だと思います。続けて2回観てしまいました。

“海の子は世界の何処かにそっと現れて、静かに語りかける。私達が何処から来て、何処へ行くのか、その命の意味。世界の秘密はそのヒントを様々な形で表している。クジラが抱く女神、時をすり抜ける少年、風の肌触りを通して私達に語りかけている。お前さんの小さな掌にある物語にも世界は姿を借りて潜んでいる”。←終盤にお婆さんが発するこのセリフにこの作品のテーマがすべて凝縮されている。

ある思春期の少女の一夏の成長物語。
演出的にやや強引すぎないか?という部分はあったが圧倒的な映像美と米津玄師のエンディング曲でクラックラさせられた。

ヒロインのルカを演じた芦田愛菜ちゃんの芸達者ぶりも流石で、すっかり声も色っぽくなられて…これからは芦田愛菜“さん”と呼ばせて頂きます。

何はともあれ流石のStudio 4℃作品だなぁと圧倒されました。
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