ラブストーリーと音楽の話とテロの話が「未来が過去を変える」というキーワードで一筋に紡がれている。西谷監督なりの、この世界に向けた祈りのような映画だった。
西谷監督のこれまでの集大成的な作品でもあり、今までの作品とは全く違うものにもなっていた。
今までの作品は音楽で言うとポップス的で市井の人に寄り添うものが多かったけど、本作は題材がクラシックギターである通り、ハイソな世界を舞台にした、渋くて落ち着きのある作品になっている。個人的な好みとしてはポップスの方が好きでしたが……。
福山雅治と石田ゆり子の演技があんまり良いと思えず……。伊勢谷友介の演技はいつも良いと思えないけど今回も……。木南晴夏が一番よかったです。
ところどころデイミアン・チャゼルみを感じた。
