すき。小説にしか表現できないことと映像にしか表現できないことを、とても意識してつくられている感じがした。
「人は未来しか変えられないと思っているけど本当は、未来が過去を変えてしまう。そのくらい過去は繊細なものなんだ」
という主題がさながらcodaのように繰り返されるのも、繊細な音楽のよう。音楽と物語と人生は、本質的には同じなのかもしれないなあと思ったり。
人は孤独な生き物で、孤独を埋めようと人に近づくことでますます孤独になることも多いけれど、奇跡的に和らぐこともある。その一縷の望みにすがってしまうんだよね。