じゅんP

アルキメデスの大戦のじゅんPのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.4
去年のうちに終わらせておきたかったタグが全然終わらねえ…



冒頭の戦闘シーンの色味がなんか不用意にキレイで「はぁ…」となったけど、兵ひとりの命を重く見る敵軍との対比描写に襟を正す。
その後も戦争映画としてはどうにも軽さが目につくものの、それでも菅田将暉と田中泯の、視線で斬り合うようなやり取りだけでも元取れた。

話がそんなに動かない代わりに、菅田・柄本の2人の関係性で盛り上げ、そこに小日向文世や笑福亭鶴瓶をぶつけて間を持たせ、時間を進めていく。

ずっと非論理的な物言いなのに、何だかとても偉そうな橋爪功を筆頭としたお粗末会議クライマックスには、今への視点を感じるんだけど、この映画撮っておいてオリンピックの演出にも携わってた山崎貴の感覚どうなってんの?

結局、自国を高く見積り過ぎてた田中泯の目論見は悪い方に外れ、今なお変わらず象徴としての…みたいなん大好きだよな、櫂の涙の虚しさよ。
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