掛谷拓也

アルキメデスの大戦の掛谷拓也のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.3
菅田将暉はよい。しかし脚本が子供騙し。数学の天才がという割に、大した数学も使わずに問題を解決するご都合主義的。脇を固める役者も悪くないのに日本映画というのはこんな戦争映画しか作れないのか、とか、菅田将暉目当てで観にくる若い女子はこの程度の脚本でもキャーキャーいうと舐められてるとか、本当に数学ができる子供がこの映画を見て啓発される点は皆無だろうという感想。数学の天才と戦争の関わりというテーマから、ノーベル経済学賞を取ったジョン・ナッシュが戦争中に極秘任務の重圧から統合失調症で死んだ実話を扱った「ビューティフルマインド」のような映画を期待したが、そもそも大人の鑑賞に耐える映画ではない。