予告編見てあまり期待してなかったんだけど、すごく良かった！
戦艦大和の建造の裏にこんな内幕があったんだというフィクションで、戦艦と空母のコンペでどう見ても見積額がおかしい平山の建造計画を通そうとする強引さに反吐が出た。でも事はそう単純じゃないっていう迫真のクライマックスが上手かったね。
冒頭でいきなり大和が沈む恐ろしいVFXの迫力がさすが山崎監督で、「永遠の０」からまた進化してた。音楽も同作でタッグを組んだ佐藤直紀で、映像を盛り立てて素晴らしかった。
所々入る字幕とナレーションが映画の緊張感を保ってたね。
冒頭でいきなりネタバレしてるわけで、櫂がどんなに頑張っても結局作られちゃうことを分かった上で観ていくんだけど、あのシーンあってこそのラストの櫂のセリフに感慨深さを感じるんだね。
田中少尉が櫂を最初嫌ってて、御付き役に任命されてから彼の天才と純粋さにだんだん傾倒していくあるあるパターンが微笑ましく、場内の笑いを誘ってた。
平山役の田中泯が不気味な暗い役柄なのが、終盤でまさかの展開にやっぱりこの人はこうでなくちゃって思った。
