面白かった！副産物的に勉強へのモチベーションも上がった！
役者陣も雰囲気がすごく良くて、櫂役の菅田くんは特に独特のキャラと繊細さが役にぴったりだった。涙の演技も最高。
エンディングの音楽を聴いていると、櫂の葛藤が思い起こされて遣る瀬無い気持ちになった。ストーリーはやや荒削りに感じたものの、天才数学者が短期間のにわか仕込みで船の設計を学び、相手側に提案された戦艦大和の構造的欠陥にまでたどり着くという、頭脳派ヒーローの活躍はとにかくかっこいい。普段は冷めてる天才数学者が、本気で戦争を止めたいと願ったのはピュアな恋心のせいだなんて素敵だ。
戦争ものというより、青春ものだと思う。
だけど戦争に突入していった史実は、個人では抗えない大きなうねりの行先だという悲しみは描かれていた。出航を見守る櫂の憂いの涙や、大和に込めた設計者の意図を思うと、彼らの気持ちや果たした役割すら切ない。
