ららら

アルキメデスの大戦のらららのレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.8
新しい種類の戦争映画だった、面白い!

話はクイズを解いていくかのような感覚でさらーっと気持ちよく進んでいくんだけど、櫂直の天才っぷりや、田中や鏡子さんとの関係や、平山側の裏工作などなど、ところどころに盛り上がりもあり、気づけばあっという間に話を左右する重要な会議に突入。
始まるやいなや豪華メンバーが大臣の前で戦艦の見積もりをめぐって揉めに揉めて、、あっという間に会議終了。

・・あれ、なんか地味じゃない?
正直、こんなメンバーを集めてメインは見積もり作成なのか、という疑問が、、

と少しがっかりしていたら、最後の数十分でやっと冒頭シーンに話がつながって、この映画の面白さに感激。
数字は裏切らない、と冷静に戦争を見つめた平山さんと櫂直が導き出した答えは、戦艦大和を生み出すこと。なるほど。
冒頭の光景はどう見えたか、最後の光景はどう見えたか、そういうことだ。

実在した人物や戦艦が出てくるからほとんど実話なのかと思いきや、モデルになった人もいないフィクションなんだとか。
欲を言えば、どことなく都合よくブツ切れするカットが目立ったのと、当時の政府の役割とか国民の生活とかがリアルに伝わってきて欲しかったなあ。
ららら

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