ゴン吉

アルキメデスの大戦のゴン吉のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.5
戦艦大和の建造秘話から最後までを描いた人間ドラマ。
週刊誌ヤングマガジンの連載漫画を原作とし、山崎貴監督が実写映画化。
菅田将暉が主演、舘ひろし、田中泯、浜辺美波、柄本佑、橋爪功、國村隼、小日向文世、笑福亭鶴瓶らが共演。

昭和20年4月7日、坊ノ岬沖で戦艦大和が撃沈されるシーンで始まる。
大和とともに3000名余の乗組員が戦死した。
物語はその12年前の太平洋戦争が始まる前が舞台。

太平洋戦争開戦前の大鑑巨砲主義vs航空戦力主義の議論は有名ですが、本作品はその裏舞台を描いており、数学で戦争を回避しようとするストーリーは見応えがありました。
単に戦争回避だけでなく、その先をも見据えた思惑が興味深い。
主役の菅田将暉さんの演技も素晴らしく、浜辺美波さんは出番は少ないものの魅力的でした。
CGもそれなりに迫力があり、戦艦大和に加えて、空母赤城、戦艦長門なども登場し、楽しめました。
「私はね 日本という国の 依り代になる船を造りたいんだよ.... この国が 滅びの道に進む前に 身代わりとなって 大海に沈む船だ だから 私はこの船にふさわしい名前を考えてある この船の名は 大和」
呉海軍工廠で作られ、沖縄特攻作戦で航空機によって撃沈された戦艦大和の生涯を描いているといってよい作品です。
「僕にはねえ あの船が この日本という国そのものに見えるんだよ」

2023.12 BS12で鑑賞(日曜シネマ劇場)
2019.7 初鑑賞
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