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アルキメデスの大戦のbluemomday0105のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
3.9
「数字は嘘つかない」

若き天才数学者が招き入れられた日本帝国海軍で、戦艦大和建造に伴う発注額の嘘と癒着を暴く!
永遠の0的な、保守受けの良い戦争下の美談ぽいやつかと思ってたけど、和製イミテーションゲームみたいで存外面白かったです。
菅田将暉さん、本当に作品選びにも役どころにもハズレがない…ライバル田中泯とのやり合い迫力あったし、黒板に数式書いていく場面だけであれだけ盛り上げられるとは…!
あと最初不穏な予感しかなかった柄本祐といいバディになってるのは楽しかったw
これが今年の日アカかすらなかったのは不思議なんですが。メッセージ性と社会性と俳優の演技、どれもクオリティ高い。

私はオデッセイやシン・ゴジラ、台湾政府のコロナ対策など、「頭のいい人がしょうもない嫉妬や私欲にかられず、正義感と使命感を持って、今やるべきことを確実に遂行しようとする話」が好きなんですが、この話はその先の「間違ってる可能性が高い、でも回避できないこと」まで描いてるのにハッとさせられ、考えさせられた。
これは日本独特なのかなと思うくらい変わってないなと…。
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