エージェント竹

アルキメデスの大戦のエージェント竹のレビュー・感想・評価

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)
4.0
「やってもいないのに何故諦める!それがお前の悪い癖だ!」
「数字は決して嘘をつかない」

おもしろかった!
ストーリーはもちろんやけど、観た後に色々調べたらより面白さがわかってきた!

ストーリーは第二次世界大戦勃発前、欧米諸国との対立が深まりつつある中、海軍省では将来のアメリカとの戦争を見据え、今や伝説の巨大戦艦「大和」をもって世界最強の日本を作ろうと建造賛成派と、時代は戦艦ではなく戦闘機だ、空母を作るべきだと主張する反対派に分かれていた。賛成派の意見が予算的にも通りそうになったけど、その予算の見積もりおかしくないか?誤魔化してないか?となるも、最終決定会議まで14日しかない。こんな短期間で正確な見積もり計算ができる奴がいるのかとなった時、帝国大数学科に在籍していた100年に1人の数学の天才が現れる、
こいつを海軍に入れてやってもらおうとするも、相手は見積もりに必要な資料を1つも出さない。めちゃくちゃピンチな中で如何にして見積もりを出すのか!!

もうストーリーだけでも面白いけど、この話自体はフィクションで、
作者は新国立競技場の建設費が最初見積もってた金額の倍以上かかったことから、「あれ?おかしくね?てかこんな金額動く建設物建てるのは絶対反対してた人おったやろなあ。あ!もしかして戦艦大和作った時もそうだったんちゃうんか!?これ話にしたらおもろそう!」ってなって作ったそう。閃き天才か

主人公の天才数学者とその付き人役に任命された軍人の段々滲み出てくるバディ感もいいな。最初は変やしうぜえやつと思ってたのが、その人の口だけじゃない才能と努力を見て次第に尊敬に変わっていく感じ。

あと最初の場面の戦艦大和のCGはえぐかった。スケールでかすぎ。さすが山崎貴。この映像は映画館で観たかったなあ。