最初は、「いくらなんでも、こんな人がなんで主人公なの？恵まれてるのに、自分の意志の弱さで人生ダメにしてるじゃん」と思えて、主人公が嫌いでした。
でも、観ててだんだん分かってきた。これは弱くてダメなところがある人、それでも生きるために戦わなきゃいけないための人のための映画なんだ、って。ってことで、私みたいな人のための映画でした。
これが今でもなお俳優をされている方の伝記映画・・ということで、もしかしたら、美化されてたりする？とか、多少そういう部分気にしながら観たりもしたのだけれど・・。でも、映画として素晴らしくて、そういうの割とどうでも良くなった。多少エピソードが変わってるとかあるのかもしれないけれど、このクオリティーは、真実のエッセンスが入ってないとできない映画だと思う。
ちゃんと楽しくて上質な映画なのはもちろん、現実に戻る時の手土産まで良いものくれる最高の映画、って「PK」「きっと、うまくいく」の監督ですしね、って、やっぱりさすがだな、でした。最終的にはやっぱり大好きで、後で大事なものになりそうな映画でした。
そしてエンディングのダンスシーンは本当に洒落てる。俳優さんがみんな踊れるっていいよね。
